2023年3月4日から始まったAYA WEEKの特別企画の１つとしてBEAUTY FAIRを3月7、8日にPMUアピアランスケア渋谷にて開催いたしました。

AYA世代とがん

AYA世代とは(Adolescent and Young Adult )と言い、日本では15歳～39歳の若者層を指します。 AYA WEEKとは「若い世代とがん」の今を、世の中に発信していく1週間です。 長年、大学病院で、乳房再建という形でがん治療に携わってきた院長が、 現在の美容外科クリニックとしてどのような形でAYA世代の方を応援できるか、熟慮した形がこのBEAUTY FAIRでした。

トークセッション　乳房再建医、皮膚科専門医と語る

当院で勤務されている現役の乳房再建外科医の冨田祥一先生による「乳がんと再建」、 皮膚科専門医の森愛里先生による「AYA世代に伝えたい誰でも使えるスキンケア」の講演の後には 参加者から多くの質問が寄せられました。 普段診察室でしか話せない先生たちと気軽に話し、相談できる温かい場となりました。

アートメイク体験

森香織、山本綾看護師によるアピアランスアートメイクの眉デザイン無料相談会もご予約をたくさんいただくことが出来ました。 これまでの長年培ってきたアートメイクの技術に加え 医療として安全性のエビデンス（医学的根拠）の確立のため さまざまな学会での発表や論文執筆に取り組み がん治療にしっかりと向き合ってきたドクターがいるクリニックだからこそ提供できる 『アピアランスケアアートメイク』がここにはあります。 より多くの方に体験していただくため、BEAUTY FAIR期間中はデザインのみでしたが、 実際の施術者と話をし、日々のメイクの悩みを相談することで、 よりアートメイクを身近に感じていただける機会になったと思います。

私と家族にたくさんの希望をくれた乳房再建とアピアランスケア

最終日には院長も森克哉先生と乳がん手術後に乳房再建を受けられた木村りえさんとのトークセッションが行われました。 乳がんを経験したからこそわかる、治療中の思いが赤裸々に語られました。 印象的だったのは「極力、今まで通りの生活をしたいだけなんです」という木村さんのお言葉。 アピアランスケアとは 『がんやがん治療に伴う外見の変化による気持ちの辛さを和らげるケア。 爪や皮膚のケア、脱毛のカモフラージュなど医学的・整容的なサポートと共に その人らしくあるための心理的サポートも含まれる』 と定義されています。 まさしく「病気を罹患する前の生活と当事者もサポートするご家族も極力今までと変わらない生活を送るべく、 様々な情報を収集し、それを共有できる場を作ること。 そしてその中で必要と思うことを多くの情報の中から選択肢、実践できる環境を整えること」 これがアピアランスケアなのではないかと思います。 軽快なトークの木村さんと、乳房再建を通じてサポートしてきた主治医の森先生とのトークは多くの笑いを誘い、 とても和やかなトークショーとなりました。

AYA WEEKを通じて

AYA WEEKではがんに罹患したAYA世代の当事者が注目されていますが、 我々はご家族やパートナー、友人など大切な人ががんを患ったAYA世代の方々にもご参加いただけるよう、準備を進めてきました。 今回の参加者で、がんを患ったお母様が20代の娘さんを連れて来られていました。 知識を共有することで、共にがんに立ち向かうことができると思います。 また、お母様の経験をもとに、娘さんにはより多くの選択肢を持ってほしいと思ったのかもしれません。 いずれにしてもこの企画を通じで一人でも多くの方ががんとは、 自分や大切な人がががんに罹ったらを考えるきっかけになれば幸いです。 実際がんを発症したご本人は治療のことで頭がいっぱいになります。 またそれを支えるご家族からは何をしてあげていいか分からないと言った声をよく伺います。 普段からがんのこと、アピアランスケアのことの知識を持っておくことで、いざという時の選択肢が増えます。 今後も開催していく予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー PMUアピアランスケア渋谷（渋谷の森クリニック） 東京都渋谷区神宮前6-18-1クレインズパーク4F 10:00～19:00 休診日なし ✉pmu.shibuya@gmail.com